セクハラ境界線、実際どこから?

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セクハラ境界線、実際どこから?
昨今、「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」など様々なハラスメントが叫ばれ、社会問題となっています。ただ、定義が曖昧で男女ともに「この発言は大丈夫かな。」と不安に思うことも多くなってきていると思います。ハラスメントで注意したいのは、「被害者が不快に感じる」など相手がどのように感じたかによって決まってくるようです。
今回 .answer が、全国の20~40代男女400名に向けて「セクハラに関する調査」を行いましたので、その結果をお伝えします。

「お風呂入った?」はOK…??

まず「セクハラになり得ると思うものは何ですか?」と質問したところ、以下のような回答が出ました。
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今回、「セクハラになり得ると思うもの」として過半数以上の回答結果を得られた項目を、仮に「セクハラ該当行為」とすると、セクハラと判断される境界線として、なかなか興味深い結果となりました。境界線上の項目を見ると、「部屋に誘う」(55.7%)はアウトですが、「お風呂に入ったか聞く」(42.7%)はぎりぎりセーフなのですね…。

とはいえ、境界線以下もみてみると、たとえば「部屋着・パジャマについて聞く」は約3人に1人(36.3%)がセクハラだと感じ、「体調について聞く」も、10人に1人(11.7%)はセクハラだと思うようです!
セクハラと思われてしまう範囲も相手により様々かと思いますので、本境界線はあくまで「一つの目安」として、みなさん気を付けましょう。

それって「偽装セクハラ」?

続いて、「あなたは世の中で問題になっているセクハラの何%が、本当にセクハラと言えると思いますか。」と質問したところ、回答者平均で約半数(48.6%)を「偽装セクハラだと思っている」という結果が出ました。

※”偽装セクハラ”とは、実際にはセクハラと思ってはいない/たいした事ではないと思っているが、わざとセクハラを受けたと公言することを指します
また「あなたは世の中で問題になっているセクハラについて、セクハラをする側とされる側どちらに問題があると思いますか?」と質問したところ、第1位は「する側に問題があることが多いが、される側に問題があることもあると思う」(65.0%)、第2位「 いつもする側に問題があると思う」(26.3%)という結果がでました。
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意外と皆さん、ニュースを見ていて、「本当にセクハラをした相手だけが悪いのかな?」と思った経験があるのですね。

偽装セクハラの原因は?

偽装セクハラの原因についてもヒアリングしてみました。
「世の中に”偽装セクハラ”があるとすれば、何が原因だと思いますか?」の設問には、

第1位 個人的恨み
第2位 個人的好き嫌い
第3位 ハニートラップ
第4位 恋愛関係のもつれ
第5位 ノリ

となりました。
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個人的好き嫌い…。これが『人によってセクハラ認定される違い』が出てくる所以でしょうね。

セクハラを疑われないためには?

最後に「あなたは、セクハラを疑われないために異性に対して意識していることはありますか?」の設問では、最も多かった回答は、「身体に触れない」でした。
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それが安全そうです。

まとめ

「#Me Too運動」など、セクハラに関してあらためてクローズアップされていることも多い昨今ですが、ひと口に「セクハラ」といっても、性別や人により、受け取る範囲に幅があることが伺える調査結果となりました。
人と接する際に必要以上に委縮することはないかと思いますが、男女問わず、相手が不快に感じないよう常に意識的でありたいものですね。
【調査概要】
調査内容:セクハラに関する調査
調査主体:.answer
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20~40代 男女
サンプル:600ss
調査期間:2019年4月3日~4月5日