経費を自腹経験6割以上!“経費ハラスメント”明らかに。

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経費を自腹経験6割以上!“経費ハラスメント”明らかに。
備品や消耗品購入、打合せでの飲食代など、業務上必要な出費を社員が立て替える機会は多くあります。経費として会社に申請し支払われるのが普通ですが、経費申請に際し、なんとなく申請しにくさを感じて上司や経理担当の顔色をうかがう方もいるのではないでしょうか。給与は堂々ともらうのに、経費はどこかもやもやするのはなぜなのでしょう。
そこで今回、「お勤めの会社で経費申請がしやすいと思うか」や「経費申請に関して不満や理不尽に思うこと」など、「経費申請」に関する調査を行いました。

経費自腹経験があるのは64.4%!

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会社のための出費にも関わらず、自腹で支払ったことがあるか聞いたところ、「複数回ある」53.7%、「1度だけある」10.7%と、あわせて64.4%もの会社員が“経費自腹”をしたことがあることが判明しました。

自腹理由一位は「申請が面倒だったから」!

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なぜ経費申請をせずに自腹で支払ったのか、その理由について聞くと1位は「申請が面倒だったから」48.7%、2位は「少額で気まずかったから」38.3%、3位は「領収書をなくしたから」34.7%となりました。
領収書の紛失は自己責任ですが、社員が「時間と手間をかけて手続きをするくらいなら自腹でいいや」と思ってしまうほど面倒な申請フローや、「こんな少額で会社に申請するのは気まずい」と感じる雰囲気があるとしたら、それは会社が社員に経費自腹を強いる、“経費ハラスメント”と言えるのではないでしょうか。

5人に1人が経費の立て替えによって生活を圧迫された経験アリ!

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経費の立て替えによって自分の生活が圧迫された経験があるか聞いたところ、「ある」と回答した方は22.7%という結果になりました。
出張などで経費がかさむ場合、それを建て替えることはかなりの負担になるようです。

全体の20%以上が自分の会社は経費申請しにくいと思っている。

申請フロー

申請フロー

申請時の雰囲気

申請時の雰囲気

あなたのお勤めの会社は経費申請がしやすいと思いますかと「申請フロー」と「申請時の雰囲気」に関してそれぞれ聞いた結果、「やや申請しにくいと思う」、「申請しにくいと思う」をあわせた割合は「申請フロー」に関しては19.7%、「申請時の雰囲気」に関しては22.3%となりました。
経費の申請状況に関して不満を感じている方は少なくないようです。

経費申請に関する実際の不満の声

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・その時の売上によって申請の可否が曖昧なこと。(30代女性)
・経費申請をすると担当者があからさまに嫌な顔をすることが不満です。(30代女性)
・営業部門のため取引先との懇親会がちょくちょくあり、半ば強制的に二次会以降にも参加させられるが、経費では一次会のみしか負担してくれないこと。(20代男性)
・月に5万くらい経費で支払いがある事が3ヶ月くらい続く時、振込が遅いと少々不安になる。(30代女性)
・出張費用などは先払いにしてほしい。その方が申請や立て替えがなくなって便利。(30代男性)
・周りが経費を申請しにくい雰囲気を出しているので、下っ端は特に申請しにくい。(20代女性)

不満について聞いてみると、承認されるかどうかが曖昧、社長や役職者は承認される用途でも一般社員は認められないなど、経費として認められる金額や範囲が明確でないことに不満や理不尽さを感じている方が多いことがわかりました。経費の基準が曖昧であるために社員は毎回迷い、申請しにくさにつながっていると考えられます。

まとめ

今回このような調査をし、経費について改めて聞くことで、様々な問題点が浮かび上がってきました。
経費は面倒なものや無駄なコストではなく、会社の売上アップのために必要なお金です。
経費の自腹や立て替えによって社員の生活が圧迫されたり、会社に経費申請しにくいと感じたりするような、“経費ハラスメント”はあってはなりません。
経費申請・承認フローを見直し、精算方法を簡単にして経費に関するストレスを減らすことで、会社と社員がお互いに気持ちよく働けるようになるのではないでしょうか。
【調査概要】
調査内容:経費に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20歳〜49歳の会社員(正社員)で1年以内に経費申請をした方
サンプル:300ss
調査期間:2019年4月26日

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