【受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査結果】受験生の〇割が主体性評価に賛成!?
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新型コロナの流行によって今年は受験生、特に大学受験を控えた高校生たちは様々な変化に対応していく能力も求められるようになっています。
また、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価できるよう、学力以外に受験生自身のいままでの取組みや人柄(主体性)も評価の対象とする「主体性評価」の導入が大学入試改革の一つとして推し進められるなど、大学側が求める学生像にも変化が生じているのではないでしょうか。
そこで今回は、「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査」を実施。(ODKソリューションズ調べ)
今年の受験生たちを取り巻く大学入試の実態について、徹底的に調査を行いました!
また、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価できるよう、学力以外に受験生自身のいままでの取組みや人柄(主体性)も評価の対象とする「主体性評価」の導入が大学入試改革の一つとして推し進められるなど、大学側が求める学生像にも変化が生じているのではないでしょうか。
そこで今回は、「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査」を実施。(ODKソリューションズ調べ)
今年の受験生たちを取り巻く大学入試の実態について、徹底的に調査を行いました!
主体性評価について「理解している」受験生は、約7割!
2021年度入試を控える受験生に、本年度から徐々に導入される主体性評価について尋ねたところ,
「理解している」「少し理解している」と回答した人の合計は7割強(71.5%)という結果になりました。
「理解している」「少し理解している」と回答した人の合計は7割強(71.5%)という結果になりました。
主体性評価の方式について希望の形式を聞くと、3割以上(31.0%)が「自分で作成したい」と回答しました。
受験勉強で忙しい中でも、学校生活以外の取組みを自分の言葉で表現し、評価してほしいと考えている受験生が少なくないことがうかがえます。
受験勉強で忙しい中でも、学校生活以外の取組みを自分の言葉で表現し、評価してほしいと考えている受験生が少なくないことがうかがえます。
一般選抜で主体性評価がされることに対して、約8割(78.5%)の受験生が賛成!「主体性を重視してほしい」という回答が「学力を重視してほしい」を上回る結果に!!
主体性評価をされることに対する考えを聞くと、約8割(78.5%)の受験生が「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答しました。
具体的に主体性評価に期待することを尋ねると、最も多い回答は「学業以外に打込んだことを評価してもらえる(48.0%)」で、学業以外の取組みにも目が向けられることに期待する声が多いことがわかりました。
次いで、「現状の学力よりも学習意欲・過程を評価してもらえる(45.0%)」「一回の試験の本番で失敗するリスクを避けられる(37.5%)」など、学業の面でも一面的ではない評価をしてもらえる可能性に期待していることがうかがえます
次いで、「現状の学力よりも学習意欲・過程を評価してもらえる(45.0%)」「一回の試験の本番で失敗するリスクを避けられる(37.5%)」など、学業の面でも一面的ではない評価をしてもらえる可能性に期待していることがうかがえます
また、一般選抜において学力と主体性のどちらを評価してほしいかと考えているかを尋ねると、「どちらも同等に評価してほしい」という回答が最多の44.5%となりました。
学力のみによって判断する今までの入試から学力と主体性両軸での評価をされるようになることを、肯定的に受け止める受験生が多いことがうかがえます。
また、学力と主体性どちらを重視してほしいかは拮抗しているものの、主体性を重視してほしいという回答がわずかに上回り、学業以外も評価してもらえることへのメリットを多く感じていることが予想されます。
学力のみによって判断する今までの入試から学力と主体性両軸での評価をされるようになることを、肯定的に受け止める受験生が多いことがうかがえます。
また、学力と主体性どちらを重視してほしいかは拮抗しているものの、主体性を重視してほしいという回答がわずかに上回り、学業以外も評価してもらえることへのメリットを多く感じていることが予想されます。
一方、約7割(69.0%)の受験生が主体性評価に対して不安があると回答
このように主体性評価に期待する声も多い一方で、主体性評価の導入に対して「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と回答した人は約7割(69.0%)にまで上りました。
その理由を聞くと、半数以上の受験生が「評価基準がわからない(64.0%)」、「採点者によって評価が変わってしまいそう(55.0%)」と回答しました。
学力による試験と違い、何が合否をわけたのか明確な理由がわからず、振り返りが難しいことが最も大きな不安に繋がっていることがうかがえます。
また、その評価をする複数の採点者の中でも基準が定まっているのかどうかを不安視する声が大きい様子です。
学力による試験と違い、何が合否をわけたのか明確な理由がわからず、振り返りが難しいことが最も大きな不安に繋がっていることがうかがえます。
また、その評価をする複数の採点者の中でも基準が定まっているのかどうかを不安視する声が大きい様子です。
続く設問で「大学ごとの特色に合わせた主体性評価の基準等を明確に定め、公開してほしいと思うか」を尋ねると、8割以上(81.5%)の受験生が「思う」「少し思う」と回答しました。
数値化できない情報をどう示すかが今後の課題となることが予想されます。
数値化できない情報をどう示すかが今後の課題となることが予想されます。
8割以上の受験生が、対面授業や教員とのコミュニケーションが減るコロナ禍では主体性評価のように自主的な活動を評価する機会が必要と回答!
コロナ禍のように、対面授業が少なくなり教員とのコミュニケーションが少なくなる状況下では、主体性評価のように自主的な活動を評価してもらえるような機会がどの程度必要であると感じるかという質問には、8割以上(82.0%)の受験生が「必要であると思う」「やや必要であると思う」と回答しました。
しかしその一方、大学から求められる自らの主体性等について記載するペーパーインタビューに書けそうな学業以外の取組みを今年実際に行ったかを尋ねると、「行いたかったが十分にできなかった」「行いたかったが全くできなかった」と回答した受験生は6割以上(64.0%)にものぼりました。
学業以外の取組みが十分に行えなかった受験生のうち、約6割が新型コロナの影響と回答
前の設問でペーパーインタビューに書けそうな学業以外の取組みを「行いたかったが十分にできなかった」「行いたかったが全くできなかった」と答えた受験生に新型コロナの影響があったかどうかを聞くと、約6割(59.4%)が「影響がある」と回答しました。
新型コロナの影響として最も多かった理由は「コロナ禍で活動の機会がなくなってしまったため(65.8%)」、次いで「コロナ禍で活動を行うのが不安になったため(46.1%)」で、主体性評価の重要性を感じ期待感ももっている一方で、活動を行う場自体が減ってしまったことが明らかになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
従来の学力でのみ評価される入試形式よりも、主体性などのパーソナリティも含めて受験生の評価をする方式は受験生たちにとっても一定の評価を得ていることが分かりました。
しかし、コロナ禍の影響でその評価を向上させるための活動ができないという実態があるということも発覚しました。
評価の形式にかかわらず、受験生がなるべく平等な条件の下に選抜されることが望ましいといえますね。
【調査概要】
調査対象者 :2021年度(2021年4月入学者対象)入試を控える高校3年生200名
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2020年10月2日(金)~2020年10月6日(火)
調査協力会社:株式会社ネオマーケティング
従来の学力でのみ評価される入試形式よりも、主体性などのパーソナリティも含めて受験生の評価をする方式は受験生たちにとっても一定の評価を得ていることが分かりました。
しかし、コロナ禍の影響でその評価を向上させるための活動ができないという実態があるということも発覚しました。
評価の形式にかかわらず、受験生がなるべく平等な条件の下に選抜されることが望ましいといえますね。
【調査概要】
調査対象者 :2021年度(2021年4月入学者対象)入試を控える高校3年生200名
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2020年10月2日(金)~2020年10月6日(火)
調査協力会社:株式会社ネオマーケティング