電気をつけたまま眠ると太りやすい? 睡眠と照明に関する調査
LIFESTYLE

日々の疲れから、うっかり部屋の電気やテレビをつけたまま寝てしまっている人はいませんか。
アメリカ合衆国50州とプエルトリコの女性50人、約44,000人を対象とした研究によると、
電気を消さないで眠ると太りやすくなる可能性があることが分かりました。
研究リーダーは、「睡眠中に照明やテレビなどを消して部屋を暗くすることが、
女性の肥満対策として有効なのではないか」と話しています。
今回はそんな睡眠と照明の明るさの関係性についてご紹介したいと思います。(MYLOHAS調べ)
アメリカ合衆国50州とプエルトリコの女性50人、約44,000人を対象とした研究によると、
電気を消さないで眠ると太りやすくなる可能性があることが分かりました。
研究リーダーは、「睡眠中に照明やテレビなどを消して部屋を暗くすることが、
女性の肥満対策として有効なのではないか」と話しています。
今回はそんな睡眠と照明の明るさの関係性についてご紹介したいと思います。(MYLOHAS調べ)
照明をつけたまま眠る女性の肥満リスクは33%高い!
今回の研究で調査対象となったのは、研究開始時点で交代勤務や昼夜逆転の生活を送っておらず、
がんや心血管疾患などの病歴がなく、妊娠していない女性たち。
睡眠中の照明について回答してもらい、それを「照明をつけない」、「小さな常夜灯」、
「室外の照明」、「寝室の照明やテレビ」に分け、その後平均5.7年間に及ぶ追跡調査を行いました。
その結果、何らかの照明をつけたまま眠っていた女性は、照明をつけずに眠っていた女性に比べ、
肥満リスクが19%高いことが分かりました。
特に、就寝中に寝室の照明やテレビをつけっぱなしにしていた女性では、
照明をつけずに眠っていた女性に比べ、5年間で体重が5kg以上増える確率が17%高く、
過体重リスクは22%、肥満リスクは33%高いという結果になりました。
がんや心血管疾患などの病歴がなく、妊娠していない女性たち。
睡眠中の照明について回答してもらい、それを「照明をつけない」、「小さな常夜灯」、
「室外の照明」、「寝室の照明やテレビ」に分け、その後平均5.7年間に及ぶ追跡調査を行いました。
その結果、何らかの照明をつけたまま眠っていた女性は、照明をつけずに眠っていた女性に比べ、
肥満リスクが19%高いことが分かりました。
特に、就寝中に寝室の照明やテレビをつけっぱなしにしていた女性では、
照明をつけずに眠っていた女性に比べ、5年間で体重が5kg以上増える確率が17%高く、
過体重リスクは22%、肥満リスクは33%高いという結果になりました。
なぜ照明をつけたまま寝ると肥満になりやすいのか
via pixabay.com
夜間に人工の光に当たることによって睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌が抑えられ、それによって体内時計や食生活が乱れて肥満になる可能性があると考えられています。
また、ストレスを感じた時に出る「副腎皮質ステロイド」というホルモンの日内変動が抑えられることで、
体の中の様々な代謝プロセスに影響が及んで食欲がうまく調整できなくなったりするため体重増加に繋がる可能性もあるようです。
また、ストレスを感じた時に出る「副腎皮質ステロイド」というホルモンの日内変動が抑えられることで、
体の中の様々な代謝プロセスに影響が及んで食欲がうまく調整できなくなったりするため体重増加に繋がる可能性もあるようです。
照明の強さも肥満と関係が
via pixabay.com
さらに、体重増加には、照明の強さも関係しているようです。
例えば、照明やテレビではなく、小さな常夜灯をつけっぱなしにしていた場合では、
体重増加に影響はありませんでした。
食生活や身体活動などを考慮してもこれらの結果が変わることはなく、
就寝中には照明を消すことが女性の体重増加や肥満の予防に重要である可能性が示されました。
さらに、照明をつけたまま眠ると睡眠の質が低下すること、
また睡眠不足により運動量が減ると同時に食欲が増して食べ過ぎてしまうことも肥満の一因になるのかもしれないそうです。
今回の研究で睡眠時の照明と肥満の関連は示されたものの、
両者の因果関係はまだ明らかになっていません。
この分野のある専門家は、
「むしろ今回の重要なポイントは睡眠の質の低下です。睡眠不足や睡眠障害は肥満のリスクを高めますが、その理由は、気分の変化、自制心の低下、ホルモンバランスの変化などさまざまです。
もっとも、就寝中も部屋を明るくしたいという気持ちと肥満の双方に、孤独や不安といった因子が介在している可能性もあります」と分析しています。
まだはっきりしたわけではありませんが、
女性の肥満と睡眠時の照明の有無には何かしらの関連性がありそうですね。
例えば、照明やテレビではなく、小さな常夜灯をつけっぱなしにしていた場合では、
体重増加に影響はありませんでした。
食生活や身体活動などを考慮してもこれらの結果が変わることはなく、
就寝中には照明を消すことが女性の体重増加や肥満の予防に重要である可能性が示されました。
さらに、照明をつけたまま眠ると睡眠の質が低下すること、
また睡眠不足により運動量が減ると同時に食欲が増して食べ過ぎてしまうことも肥満の一因になるのかもしれないそうです。
今回の研究で睡眠時の照明と肥満の関連は示されたものの、
両者の因果関係はまだ明らかになっていません。
この分野のある専門家は、
「むしろ今回の重要なポイントは睡眠の質の低下です。睡眠不足や睡眠障害は肥満のリスクを高めますが、その理由は、気分の変化、自制心の低下、ホルモンバランスの変化などさまざまです。
もっとも、就寝中も部屋を明るくしたいという気持ちと肥満の双方に、孤独や不安といった因子が介在している可能性もあります」と分析しています。
まだはっきりしたわけではありませんが、
女性の肥満と睡眠時の照明の有無には何かしらの関連性がありそうですね。