男性の育休取得とキャリアへの影響は?

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男性の育休取得とキャリアへの影響は?
昨今話題になっている男性の育休取得ですが、実際に育休を取れている男性の方はまだまだ多くありません。

それには様々な周囲の環境が関わっていますが、今回はサイコム・ブレインズ株式会社が実施した、
男性の育休取得を阻害する要因の一つである「キャリアへの影響」に焦点を当てた調査を見ていこうと思います。

キャリアに影響する育休の期間の認識にズレ?

男性に聞いた場合

「男性が育児休暇をどの程度取るとキャリアにマイナスの影響がでるか」という質問に対し、「期間の長短にかかわらずマイナスの影響は出ない」が20%の一方で「1か月」「3か月」「1年」が各15%となりました。
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女性に聞いた場合

一方で、女性の育児休暇の場合は「マイナスの影響は出ない」が32%、「2年」が23%、次いで「1年」が16%となり、男性と女性がキャリアにマイナスの影響を及ぼさずに育児休暇を取ることができると認識している期間に大きな差があることが浮き彫りとなりました。
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職位別で見てみると?

先ほどの質問を回答者の職位別に集計すると、【社長・CEO、取締役、部長、課長レベル】の回答で最も多いのは「3か月」で22%、次いで「1年」が21%であるのに対し、【係長・主任レベル】は最も多い回答が「マイナスの影響は出ない」で23%、次いで、「1か月」「1年」がそれぞれ15%、【一般社員レベル】は「マイナスの影響は出ない」が23%、「1か月」が21%という結果でした。
【社長・CEO、取締役、部長、課長レベル】で「3か月」と回答した理由として「3か月を超えて休むと評価の対象外となる」など評価システムにまつわる意見と共に、「業務は四半期単位で企画される」「(3か月以上の不在に対し)体制を考えないといけない」など、職場の業務企画や体制に言及する意見が目立ちました。
また「その他」と回答した方からは「影響が出るか出ないかは期間の問題はなく、組織風土の問題」「成果主義に立つことによりキャリア上のマイナス要素はなくなると思う」との趣旨のコメントが複数ありました。

一方で、女性の育児休暇についてのコメントを見てみると、最も多かった「マイナスの影響は出ない」と回答した人からは「復帰してからどれくらい貢献できるか、貢献できる場所が会社として提供できるかがポイント」「復職後の働き方のほうが重要」という意見が出る一方、「当社では女性には期待しない、期待されていない現状がある」などといった意見が目立ちました。
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まとめ

いかがでしたでしょうか?

 今回は育休のキャリアへの影響を見ていきましたが、やはり男女で明確な差が見られます。
社会にはまだ「育児は女性が担当するべき」という認識があることや、女性は産休や育休が取りやすいよう他の人がカバーできる仕組みが整っているが、男性に関してはそうではないといった理由が考えられます。
 また管理職以上の方の回答が「3ヶ月」と短いことも一つ気になります。社員の評価をするこの層がこういった認識だと、組織全体の「長期の育休が取りづらい雰囲気」に直結してしまいます。

男性の育児休暇がもっと気軽に取れるよう、組織のあり方が抜本的に変えていくという気持ちが大切になってくるのではないでしょうか。
【調査概要】
調査内容:男性の育児休暇取得に関する調査
調査主体:サイコム・ブレインズ株式会社
調査方法:インターネット調査
調査対象:社会人の男女
サンプル:332人(男性179人、女性149人、無回答4人)
調査期間:2019年6月3日~6月24日