口臭対策、自分に甘く他人に厳しい? 自信アリでも要注意

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口臭対策、自分に甘く他人に厳しい? 自信アリでも要注意
あなたは、自分と他人の口臭どちらがより気になりますか?自分ではよく磨けているつもりでも、実は相手に不快な思いを抱かせているかもしれないのが口臭。今回、パナソニック株式会社は、内科医師でありながら“におい専門家”としても活動している桐村里紗先生監修のもと、20代~50才の男女計400名を対象に「オーラルケアに関する意識調査」を行いました。調査の結果、7割の人が歯ブラシおよび歯磨き粉以外のオーラルケア用品を使用しているものの、自身の口臭は自分では気づきにくいという結果がわかりました。

口臭が気になるのはビジネスシーンが多い

まず、全対象者のうち86%の人が 「他人の口臭が気になったことがある」と回答。そのうち、「口臭が気になった相手」1位は「同僚」(36%)、2位は「上司」(35%)、3位は「配偶者」(23%)という結果になりました。
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また、同様の対象者に「口臭が気になった場面」についても聞いたところ、 1位「人の近くに座ったとき」(64%)、2位は「仕事で指示をする/されるとき」(30%)、3位は「電車に乗ったとき」(26%)。口臭が気になるのはビジネスシーンが多いという結果が明らかに。
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会社という閉鎖的な空間でこそ、相手の“ニオイ”に敏感になるのかもしれません。
しかし、他人に口臭について指摘されたことがある人たち(20%)は、その相手として、ほぼ半数が「配偶者」(47%)と回答。続いて「子ども」(19%)「友人」(14%)というランキングに。前述の「口臭が気になった相手」1位と2位のビジネスシーンで対面する人々はTOP3に入りませんでした。気にはなっているものの、伝えることができず、より身近な人でないと口臭の指摘は難しい傾向が伺えます。
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オーラルケアができている人は、社交的でモテる?

次に自身のオーラルケアについて、「自信がある」と答えた人の方が、「異性からモテる」かつ「社交的」と答えた率が高いという結果も見られました。その差は、「異性からモテると思う」については、自身のオーラルケアに自信がある人は58%、ない人は20%でおよそ2.9倍の差に。「社交的だと思う」に関しては、自身のオーラルケアに自信がある人は67%、ない人は28%でおよそ2.3倍の差となりました。
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オーラルケアをしっかり行っている人の方が、自分に自信を持て、他人とのコミュニケーションもうまくいく好循環を作り出せているのかもしれません。

20代男性の意識の高さが浮き彫りに。しかし…

性年代別でも見てみると「オーラルケアに自信がある」の答えた率が高いのは20代男性で26%となり、その割合は全世代平均の1.4倍という結果でした。
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しかし「特に口臭が気になった相手」として、同年代の20代男性と20代女性からは、「20代男性」を選択する率が最も高いという結果が。
桐村先生によると「嗅覚は『順化』という慣れの現象によって、常に嗅いでいるニオイについては感じにくくなるとのこと。更に、男性よりも女性の方が嗅覚を司る神経細胞の数が多かったとの研究報告もある※」とのこと。

※出典元:Sexual Dimorphism in the Human Olfactory Bulb: Females Have More Neurons and Glial Cells than Males - PLOS ONE

20代男性のみなさん、自分のニオイには自分では気づきにくいうえに、オーラルケアができているつもりで磨き残しがあると言えるかもしれません。気をつけましょう。

「ザリガニ臭」や「ドブ臭」になる恐れも 

自覚している口の中の悩み1位は「歯間にものが挟まる」で53%。次いで「歯の着色」「口臭」。
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歯石は歯科医で除去するほかないそうで、歯と歯の間にものが挟まっても、取りづらいからと言ってそのままにしておくと、大変なことになる可能性もあります。

予防には日頃からの歯周ポケットケアが大切

実際に磨き残しと口臭の関係についても、桐村先生に確認したところ「磨き残しによって口の中に蓄積した歯垢は、いわば、細菌の塊です。特に、歯垢を放置する事で歯と歯ぐきの間の歯周ポケットに深い谷間ができ、その奥深くに歯周病菌が入り込むと、『ザリガニ臭』や『ドブ臭』とも称される悪臭の原因に。ザリガニの水槽やドブが臭うのは、水の中の栄養成分を酸素が嫌いな嫌気性菌と言われる菌が腐敗されるからです。歯周病菌も嫌気性菌の一種で、酸素の少ない歯周ポケットの奥深くで、食べ物などのタンパク質を腐敗させることで悪臭を発生させます」と思わず自身のオーラルケアを見直したくなるコメントをいただきました。

まとめ

自分では大丈夫だと思っていても、身の回りの人に不快な思いをさせてしてまっているかもしれない口臭。歯ブラシ以外にもオーラルケア用品をしっかり使用し、歯周ポケットのケアまですることが新時代のビジネスパーソンのたしなみかもしれません。
<監修者>
桐村 里紗(きりむら りさ)
内科医。新しいライフスタイル創造のためのヘルスケア情報発信している。ニオイ評論家とし
ても多数メディアに出演。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~口臭と体臭の化
学』(光文社新書)など。
【調査概要】
調査内容:口臭ケアに関する調査
調査主体:パナソニック株式会社
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20~50 代 の男女
サンプル:400ss
調査期間:2019年4月26日~2019年4月29日